模試を受ける目的と目標は?

模試を受ける目的にはいくつかあります。自分にとっての模試の目的に合わせて、どの模試を受けるのか選択していくことになります。
まずは模試を受ける目的を、3つ挙げます。

①弱点を見つける
6年生の夏までに受ける模試は、その時点での塾の学習範囲を踏まえて出題されます。
そのため、模試に出題された中で基本問題や標準問題で間違えているというのは、その分野が弱点であることを示唆しています。
また6年生の一年を通して同じ公開模試を受けると、中学受験で出題される分野全体をカバーすることができるように作問されています。ここでも同じように基本問題や標準問題で間違えているとすれば、そこが弱点分野であることが分かります。
こうした弱点分野を見つけ出すことが、模試を受ける目的の第一になります。

②全体の中での位置を知る
模試を受ければ、自分の得点と平均点、偏差値、全体順位、志望校の中での順位などが、データとして提供されます。こうしたデータを見ることで、全体の中での自分の立ち位置を知ることができます。現時点で、最難関校を狙える位置にいるのか、難関校を狙える位置にあるのか。志望校の受験を考えているライバルたちの中で、どのあたりに位置しているのか。おおよその立ち位置が見えてくるのです。
ただし公開模試と学校別模試では、その扱いが異なってきます。
公開模試では、さまざまなレベルの受験生がいる中で、受験生のまん中ぐらいの子どもが5割~6割ぐらいの得点になる、つまり平均点が5割~6割ぐらいの得点率になるように作問しています。問題の傾向も、基本問題、標準問題、応用問題といったそれぞれのレベルを混ぜて作問されますが、分野に偏ることなくまんべんなく問題を用意します。つまり公開模試は、学習到達度を測るための模試と言えます。
いっぽうの学校別模試は、その学校の出題傾向や出題形式を真似して、その学校を志望するレベルの子どもたちに向けた作問になっています。その学校の傾向を踏まえた上で、自ずとハイレベルな子どもたちの中でも、差が明確に出るように作問されているのです。たとえば記述問題をたくさん出す学校であれば、記述問題が主体の模試になります。
こうして見ると、公開模試は中学受験を考えている子ども全体の中での立ち位置を知ることはできますが、志望校においてどのあたりに位置しているかを知るには精度が良くありません。学校別模試を受ければ、その志望校でのだいたいの立ち位置を精度よく知ることができます。
ここで重要なことは、模試の結果で一喜一憂しないということです。模試での判定が50%だから合格できないわけではなく、10人のうち半分「も」合格する立ち位置にいるということです。逆に80%が出ても、絶対に合格できるわけでもありません。また模試でいま一つの結果でも、過去問では非常に相性が良く、合格最低点をクリアできているのであれば、合格可能性は非常に高いと考えられます。
あくまで、おおよその立ち位置を知ることができるだけだと割り切って、結果を受け止めましょう。

③入試と同じような環境で『場』に慣れる
通常の塾のテストでは、まわりはいつものメンバーです。良くも悪くも、ホームグラウンドでテストを受けることになります。
いっぽうで模試では、外部会場を選べば、まわりの多くは知らない受験生で、アウェーな感覚の中で受験する経験ができます。本番もアウェーな世界での戦いなわけですから、この経験は貴重です。
また難関校や中堅校を受験するのであれば、自分の志望校が模試の会場に設定されている場合もあります。
そうした会場を選ぶことができれば、学校までの道のりや所要時間を実際に確認できるだけでなく、その学校の説明を聞いたり、願書を購入することも、その模試の時に同時にできてしまいます。
実際には、その学校の入試説明会に参加して、出題傾向や入試の注意点を聞く必要があるとは思います。しかし、併願する可能性はあるが、まだ決めきれていない学校が会場になっていれば、模試の機会をうまく使うのも手です。
人気の学校が外部会場になっている場合には、申し込み開始後にすぐ満席になってしまうこともあるので、できるだけ早めに申込んでしまうと良いでしょう。


次に、模試を受ける際の目標設定についてです。
ただ漫然と模試を受けるのと、何かしらの目標を持って受けるのでは、受けたあとの効果が違ってきます。いろいろな目標設定の仕方がありますが、最初に目標設定するのであれば、たとえば以下のようの2つの目標を設定してはいかがでしょうか。

①標準的な問題をケアレスミスで落とさないこと
たとえば正答率50%以上の問題は、絶対に失点しないといった目標です。もしも正答率50%以上の問題で間違えた時は、どうして間違えたのかを確認して、その経験を次に生かすようにします。計算ミスや漢字のトメハネのミスなど、単純なミスなのか。やったことのあるタイプの問題なのに、試験に出てきた時には解けなかったのか。今まで、どこでもやったことのない問題だったのか。どうして間違えたのかによって、対策は違ってきます。しかし、入試本番で正答率50%以上の問題を間違えることは致命傷になります。そうならないために、模試の時から目標を設定してレベルアップしていきましょう。

②難しい問題は、取捨選択して解くこと
入試本番の、特に算数すでは、受験生のほとんどが得点できないような難問には手を出さずに、他の問題に時間を使って、確実に得点することが重要です。入試では、満点を狙う必要はないのです。どのような状況にあっても、確実に合格者最低点をクリアすることが重要なのです。
そこで、いかに難問を取捨できるかが大切になってきます。
模試の場合は、前半の大問は基本問題、中盤に標準問題が来て、最後に応用問題がならぶことになります。中盤までの標準問題で失点しないようにすることは、先ほど申し上げたとおりです。ここでの目標は、最後にならぶ応用問題で、単純に大問の並びで解くのではなく、どれなら得点できそうかを自分なりに考えながら、そこから手をつけるという癖をつけることです。最初はうまくいかないかも知れません。でも、毎回の模試でそれを意識していると、なんとなくでも難問の「におい」を感じることができるようになります。そうなれば、応用問題でゼロ点になるということがなくなり、小問の一つや二つだけでも得点できるようになります。それができれば、団子状態でかたまっている受験生の中から、一歩抜け出すこともできます。
もし標準問題で四苦八苦しているレベルであれば、標準問題の中でも最初に手をつけるべき問題を、自分なりに見極める訓練をします。そうすることで、それまで得点率が4割5分だったものが5割にアップし、5割だった得点率が5割5分にアップするようになります。
大問が並んでいる順に手をつけるのではなく、ざっと問題を眺めて、どこから手をつけるのかを、毎回考えるように癖をつけていきましょう。


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